総合文化誌KUMAMOTO 第31号 発売中

NPO法人くまもと文化振興会/発行

定価 800円+税

2020年6月15日発行

総合文化誌KUMAMOTO 31号/目次

 

彫像のある風景 荒尾市  写真・文 鈴木之夫

アーティストの主張 コロナウイルス禍と芸術  藤田ひろぶみ

日々閑話  梨木マスミ

丸尾焼金澤家の五人の陶工

私の一枚  杉原實

巻頭言 和やかに…来年二〇周年  吉村隆之

私の文化論 コンビニ文化と農山村文化  田代格

天草コレジヨは河内浦にあった  玉木譲

桂林の老朋友  黒葛原潔

下筌ダム反対闘争は何を示しているか  森武德

六〇年安保と三池闘争  沖克太郎

 

特集1 新型コロナを打ち負かせ!

新型コロナは人々にさまざまな問題を考えさせ、過去の経験を思い出させ、かつまたいろいろな行動にかりたてた。疫病の実態や歴史に関すること、アマビエや清正のお札など民間に伝わる風俗、また、社会現象や子どもの教育など多岐にわたる。同時に、マスクや防護服での日中交流という貴重な経験や「沖縄に行くな!」と呼びかける漫画など力強い。それらを熊本を中心に探ってみた。

 コロナショックと日本の未来  松下修三

 明治期、熊本の疫病と医療  猪飼隆明

 はやり病は神だのみ―護符や絵馬など  辻春美

 マスクの日中交流  小野友道

 熊本ゆかりのコロナ封じアイテム  松下康惠

 コロナ緊急事態・一斉休校と子どもの権利  山下雅彦

 コロナ休校と「九月入学」を考える  藤井美保

 コロナ禍と「強制力」  池上正示

 新型コロナ危機と社会崩壊の危機  坂本正

 

漫画談義

 熊本を「ヨーニンマン(妖怪・忍者・漫画)の聖地に」―熊本忍者事情  橋本博

種田山頭火の熊本時代 佐野印房店と木庭市蔵  古川富章

窓 「朗読は、心で」  政木ゆか

美術のこみち 永青文庫蔵・東洋彫刻コレクション インドの石仏たち (2)菩薩篇  永田郁

 

特集2 南阿蘇はさわやか

五月から六月にかけて南阿蘇はさわやかな季節を迎える。とくにコロナ禍の今年はシバリが解けるとともに南阿蘇へ出かけたくなる。そんな思いからこの特集を組んだのだが、原稿を依頼した時期がコロナ騒動のまっただ中であり、休館している施設ばかりで連絡がとれなかった。そこで施設についての紹介はもう一回特集を組むことにして、寄せられた四本の原稿を掲載することにしたい。

 私の南阿蘇讃歌  中山修一

 高森に遊ぶ  工藤恭裕

 阿蘇の酒ものがたり  山村唯夫

 熊本地震からの復興塩井社水源の復活まで  山本友晴

 

自著を語る ハーンの現代性と先見性 『ラフカディオ・ハーンの魅力』/西川盛雄

はじめての本田秋風嶺 『泣きたんぼ』の俳人本田秋風嶺  中村青史

小説 家族  出町子

熊本の祭り/「菊池神社秋季例大祭」菊池神社(菊池市)「菊池神社秋季例大祭」の起源と「催し物」ルーツ考(2) 堤克彦

古町を活かす かつての出京町と往生院の歴史【出京町界隈】 永目眞定

淵上毛銭没後七〇年 珠玉の詩と俳句

犬にかまれて 友達のマイホーム  稲原豊命

映画にキッス 山崎けいの シネエッセー&映画新作紹介

創るシネマ 『星に語りて~Starry Sky』をぜひ!  上田精一

21世紀の環境と健康 新型コロナウイルス感染症とセルフメディケーション  岳中耐夫

 

医療相談室

 内科  林田信夫

 血液内科  河野文夫

 小児科  駒木智

 耳鼻咽喉科  湯本英二

 循環器科  大嶋秀一

 泌尿器科  池田和義

 皮膚科  小野友道

 眼科  出田秀尚

 歯科  宮本格尚

政治の真実を求めて 栞音ちゃん、七度の挑戦終わる  野田邦治

新聞時評 社会変容映し終末は簡疎に  冨田啓一郎

行政に喝 新型コロナと地方自治  福山健氏

法の烽火 カルロス・ゴーンの逃走劇  松野信夫

 

表紙絵画/堤啓一

 

熊本出版文化会館

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