総合文化誌KUMAMOTO 第37号発売中

一般社団法人くまもと文化振興会/発行

定価 800円+税

2021年12月15日発行

総合文化誌『KUMAMOTO』37号/目次

 

 

くまもとの街並み 熊本駅界隈   写真・文 鈴木之夫

アーティストの主張 表現への挑戦  緒方信行

Paraiso Rhapsody構想   山本徹夫

絵を描く日常  川口もと子

私の一枚 愛犬「華子」の肖像   福田孝子

巻頭言 学術会議任命拒否と学問の自由  二塚信

私の文化論 水前寺の文化発信とまちおこし   前渕啓子

『龍南会雑誌』創刊一三〇年

 五高龍南会と『龍南会雑誌』   藤本秀子

九州学院創立一一〇周年(2)

 ルーセラン・ミッションスクール九州学院のルーツ   藤本誠

農村協同組合運動の記録(1)   内田敬介

 

特集1 「徳富蘇峰の会・熊本」が発会

かつて「蘇峰会」が全国的に作られていたが、GHQにより解散。その後、静岡を中心に集まりがもたれてきたが、蘇峰の生誕地・熊本では今般、「徳富蘇峰の会・熊本」が生まれた。この会は結成まもなく蘇峰著『大江草舎詩録』全釈本を出版したり、髪塚祭を催すなど活発に活動し始めている。そこで蘇峰をよく理解し、研究するにはどうすればよいかなど、蘇峰に関わって書いて頂いた。

 蘇峰の本を楽しむミニ読書記  末次直人

 蘇峰と私  近澤眞人

 焼討事件と蘇峰の立場  中村青史

 『徳富蘇峰・大江草舎詩録全釈』出版事業に携わって  林孝子

 待五百年之後、徳富蘇峰の光芒と夢  舩瀬 

 

首里城焼失から見えるもの  儀間敏彦

窓 阿蘇と共に歌いたい  竹口美紀

クマモトを読む 歌い継がれる民謡「おてもやん」/小山良『おてもやん』  福島竹峰

        田中城のたたかい/荒木栄司『肥後国衆一揆』  黒田裕司

いれずみ文化(10) いれずみ取り締まりの歴史(一)  小野友道

自著を語る エモいをめぐる私論とともに/『川柳人が楽しむエモい漱石俳句』  いわさき楊子

漫画談義 「マンガ県くまもと」を目指して  橋本博

小説 追憶(下)天を恨まず地に嘆かず  斉藤てる

記念館を訪ねて 「天草四郎陣中旗」のある中世の城跡/天草市立「天草キリシタン館」  古賀一正

 

特集2 コロナ禍の中で文化を守る!

文化界にとってコロナの影響は甚大なものであった。何しろホールは使えない、演劇はやれない、歌は歌えないなど、まさに文化を死滅に追いやるような勢いであった。文化関係者は仕事が無くなるなかで、何としても文化の灯を守ろうと四苦八苦の努力を続けた。現在、ようやく少しずつ回復しているものの、以前のようにはいかない。コロナ禍の中、文化を守ってきた人々に書いて頂いた。

 

 文化が創造する力《肌感覚の臨場感》 樋口誠治

 原点回帰  松岡優子

 コロナ禍における合唱活動  岩尾健弘

 私と音楽とコロナの二年間の記録  福島由紀

 文化のチカラで地域を元気に  大塚博

 新型コロナウィルスに対するミュージアムの対応  小堀俊夫

 苦しみが多かった分、喜びが大きかったコロナ禍の一年  志娥慶香

 

美術のこみち 銅像をめぐる―女性裸体像とアニメ・キャラクター像  永田郁

はじめての木村拓章 木村拓章と文学 追憶の人「折口信夫先生」(2)  木村兄弟

秋空と山頭火と石つぶて  井上智重

天狗の作家に寄り添って(3)  坂本福治 

熊本洋学校一五〇周年

 ジェーンズがすすめた日常生活の充実  黒田孔太郎

熊本の伝統料理 熊本藩士の料理集より「玉子豆腐」と「干し柿のたべ様」  戸次元子

犬にかまれて 愛のくらし  稲原豊命

映画にキッス 山崎けいの シネエッセー&映画新作紹介

創るシネマ 『お終活熟春! 人生、百年時代の過ごし方』  上田精一

 

医療相談室

  血液内科  河野文夫       耳鼻咽喉科  宮村健一郎

  泌尿器科  池田和義       眼科  井上俊輔

 

政治の真実を求めて 強いられた非通常戦争のキューバ  野田邦治

新聞時評 「老」の現状は凋落の一途か…  冨田啓一郎

行政に喝 どこまで進んだ地方自治  福山健氏 

法の烽火 孤立出産は死体遺棄罪?  松野信夫 

表紙絵画/田代晃三