総合文化誌KUMAMOTO 第39号発売中

一般社団法人くまもと文化振興会/発行

定価 800円+税

2022年6月20日発行

 総合文化誌KUMAMOTO39号/目次

 

くまもとの街並み 山鹿市  写真・文  鈴木之夫

アーティストの主張 デジタルイラスト  川田圭

モチーフ探しの旅  河上和正

水が創り出す絵 船山文子

私の一枚 岩永武男作「雲丘石仏」  南洋子

巻頭言 コロナ禍とロシアのウクライナ侵攻の時代に  西川盛雄

私の文化論 少しの寛容さで誰もが楽しめる美術館に  宮尾千加子

池ノ尾間歩(トンネル)にかけた明治の人々に思いをはせて  水上浩司

江戸時代の肥後藩(熊本)には

三流派の生け花が伝わっていた(下)  米村孝一

窓 老春時代 かじえいせい

 

特集1 西南戦争145年 

 

今年は西南戦争から145年目にあたる。激戦地・田原坂の熊本市西南戦争資料館は2015年に改築し、展示内容も新しくなった。一方、熊本県は西南戦争関係の遺跡発掘はどういうわけか低調である。熊本城にしても、他の地域にしても西南戦争遺跡発掘はほとどない。歴史に残すことを考えなければ西南戦争も風化してしまう。今回は、そんな事情も踏まえ8名の方に書いて頂いた。

 

  西南戦争145年目の顕彰と世相  猪飼隆明

  田原坂の戦いと熊本市田原坂西南戦争資料館  美濃口雅朗 

  熊本城―西南戦争の一面  高橋信武

  二人の少佐 玉東地方木葉の戦闘  三宅貴広

  官兵・小嶋喜之助(田浦官軍墓地埋葬)について  上崎武蔵

  人吉・球磨地方の西南戦争  岡本真也

  世代を超える西南戦争の戦禍―豊後・竹田の場合―  長野浩典

  熊本は赤十字の創業の地なり  梶山哲男

 

 

国を売りし者(2)

平ちゃん(竹中平蔵氏)について  渡邉良明

漫画談義

 熊本県外のマンガ事情―長崎・高知・鳥取・岡山探訪記  橋本博

自著を語る

 ピアノの素人が書いたピアノ本が商業出版で10冊目に

 『お父さんのピアノ・レパートリー』  鮎川久雄 

県立図書館110年のあゆみ  廣瀬泰之

天狗の作家に寄り添って(4)  坂本福治

九州学院創立110周年(3)

九州学院の創立・開校―キリスト教主義学校教育の始まり(上)  藤本誠

 

特集2 今、戦争と平和を考える

 

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、世はウクライナ支持一色となった。それは当然のことではあるが、「だが、まてよ」といろいろ考えてみる事も必要ではないか。そこで「今、戦争と平和を考える」というテーマで80歳台をはじめとして若くは大学4年生まで思うところを書いて頂いた。総論は、熊本高校出身の政治学者(ソ連・ロシア史専門)・下斗米伸夫さんにお願いした。

 

 ウクライナ戦争考  下斗米伸夫 

 プーチンとウクライナ戦争  魚津郁夫 

 喪失  園村昌弘 

 時代錯誤  松下康惠

 日中友好運動と反戦・平和・反差別  櫻井政美

 戦争と水俣病  永野三智 

 今の日本は平和なのか  工藤留奈

 

 

美術のこみち 

 「まち」を記録する。展と古町MUSEUM構想について考える(1)  永田郁

はじめての木村祐章

 木村祐章と文学郷土研究と脚本作家(2)  木村兄弟(史彦・理郎)

熊本洋学校をめぐって

 県指定重要文化財洋学校教師館(ジェーンズ邸)

 の災害復旧工事状況について   熊本市文化市民局文化創造部文化財課

いれずみ文化 

 芸術の視点からいれずみを覗く(一)  小野友道

映画にキッス 山崎けいの シネエッセー&映画新作紹介 

創るシネマ 独立プロ史上画期的な製作上映方式

 『わが青春つきるとも 伊藤千代子の生涯』  上田精一

熊本の伝統料理 「砂金袋」「梅醤」「梅干塩せん玉子」  戸次元子 

 

医療相談室

  血液内科  河野文夫    小児科  駒木智 

  脳神経内科  桂賢一    歯科  大塚昭彦

 

政治の真実を求めて ロシアはウクライナ侵攻を即時中止せよ  野田邦治 

新聞時評 活字離れの世情、新聞再生は可能か 冨田啓一郎 

法の烽火 戦争犯罪を記録に残す  松野信夫

 

表紙絵画/長嶋康雄